中沢新一

有田芳生さんの「酔醒漫録」というブログに、中沢新一の信じられない暴言の数々が載っていた。
オウムの地下鉄サリン事件以後、週刊朝日林真理子の対談コーナーでの発言なのだが、
信じられない位、酷くて、久々に読みながら虫唾が走った。


余りの過激さに恐れをなした週刊朝日が掲載をボツになったのも肯ける。
中沢新一が、麻原をヨイショしながら、ほっかむりで逃げているヘタレ宗教学者なのは知っていたけど、
地下鉄サリンをオウムがやったと判った後でも尚、オウムや無差別テロを擁護する発言をしていたなんて、な。。
こんなに見下げ果てたヒトだったなんて。
中沢新一が崇められていたことを知っている「オウム世代」だから、本当にショックだ。


オウム騒動当時に、この対談が公になっていれば、
まだ活動しているオウム「アーレフ」だって、全然違っていたような気がする。
掲載すればよかったのに!と、心底思った。

以下、赤字の引用は中沢新一の発言。青字の引用は有田さんと島田さんの記述。

■http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2007/03/post_a316.html


中沢さんと林真理子さんが「週刊朝日」で行った対談がある。地下鉄サリン事件のあとに行われたもので、ボツになった。
江川紹子さんは統一教会員などなど内容があまりにもひどいものだったからだ


■http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2007/03/post_c89d.html


これもカットだけど、飯星景子統一教会を脱会していないですからね。
(中略)二木(注、日刊現代記者)が資料を島田(裕巳)に渡して「幸福の科学をたたけ」と言って原稿を書かせたんですよ。
それで島田は書いちゃった。(中略)これは島田が悪いんじゃないですよ。二木が悪いんです。
(中略)あの人、学生のとき、爆弾製造犯ですからね。

ぼくは確信犯ですから。坂本弁護士事件というのは、オウム真理教の犯罪じゃないといまでも思っています
(中略)これは絶対に載せないでください。真犯人は別にいます。

「午後7時に坂本弁護士の自宅に3人の女性が入っています。これ知っていますか?」
「これも載せられないけど、石原慎太郎の四男がオウム真理教の幹部だって知ってます?」
「これは絶対に載せないでください。実行犯の大半が、北朝鮮被差別部落出身ですね」
林の「上祐もそうだとか」という問いに「そうです。林(郁夫)さんもそうだし。石井久子もそうだし」

これも載せないでほしいんだけど、「松本サリン事件」が起ったあと、公安の一部が、ぼくが黒幕だと思ったみたいね。
あの人たちって、思想的な背後関係をさぐるから。

麻原さんは、戦後の日本が五十年作ってきた歴史を、全否定しようとしているんだと思うんです。

島田さんが中沢さんを批判するのは、このような事件を肯定するかのような発言の根拠に対してである。
「はじめに」ではこう書いている。
彼がオウム真理教が行ったサリン事件について、それを否定していないばかりか、
むしろそれを正当化しているのではないかという印象を受ける。
さらに彼は、サリン事件の規模がより大きなものになり、犠牲者の数が大幅に増えることを期待するかのような発言さえしている。


■http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2007/03/100_5620.html


「ね、高橋君。オウムのサリンはどうして(犠牲者が)十人、二十人のレベルだったのかな。
もっと多く、一万人とか、二万人の規模だったら別の意味合いがあったのにね……」
そう中沢さんが語ったところがポイントだろう。ここで「高橋君」というのはオウム真理教の出家信者だった男性のこと。


■http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2007/03/post_69c9.html


オウム真理教にいまでも影響ある中沢さんを内在的に分析した島田さんの新刊について、「週刊新潮」が記事にするようだ。
事件が起きた直後に自ら検察に駆け込み、「信者の脱会」への協力を申し出た中沢さんの行動は自己防衛だっただろう。
事件が起きた95年に「週刊朝日」で行われ、
内容がデマばかりなのでボツになった林真理子さんとの対談について、いくつかの問い合わせがあった。
そこでもう少しだけ引用しておく。

オウム真理教のなかには確かに何かがあったし、いまもあり続けてるんだと思うのね」と語り、麻原彰晃を高く評価していた。
「麻原さんというのはとてつもないところがありますから、
その人物が日本中をたたってやるぐらいの気持ちを持っていると思うんです」
さらにこうも語っている。
「思想というのは、思想が展開されるととてつもないものになるというほどのものじゃないとダメなんですよ」

これが島田さんも引用した地下鉄サリン事件で1万人、2万人が亡くなっていれば……という発言に対応しているのだろう。
オウム真理教が起した事件と中沢新一さんとの関係については、まだまだ謎が残っている。


■http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2007/03/post_2965.html


中沢さんはオウム事件の「A級戦犯」(大月隆寛)、「黒幕」(島田裕巳)という批判に正面から答える社会的責任がある。
その島田さんの新刊『中沢新一批判、あるいは宗教テロリズムについて』(亜紀書房)が送られてきた。
帯には「中沢さん、まだ宗教テロ〈オウム〉を肯定し続けるのですか?」とある。
オウム事件に関わってきた多くの人たちも同感だろう。
問題は人間的誠実さの問題なのだ。
オウム真理教アーレフ)から分裂した上祐史浩代表も、
中沢さんの著作を読んで入信した者がいることを認めたうえでこんな注文を述べている。
中沢新一氏に、オウム真理教とその密教的な教えの解釈の問題について、
もっと徹底的な総括本を書いていただけないかという思いは、正直言ってあります」。


あの当時、時代の寵児として持て囃されていた宗教学者中沢新一人間性は、まるでハイエナのよう。
何万人単位で、サリンの犠牲者が出ていれば、もっと事件に意味があったのに……なんて思っていたのだ。
それも、阪神大震災で、約6千人が死んだ後で。
麻原と同じような目線で、カルトの無差別大量虐殺テロを肯定するかのような発言をする中沢新一に、ただただ驚愕した。
サリンで殺された人数の少なさを残念がれる鬼畜さで、爽やかに宗教や思想を語っていたのだ……中沢新一って奴は。
知らなかったとはいえ、当時、少しでもカッコイイ〜☆なんて騙されていたワタシって馬鹿だった。(今でも馬鹿だけど)


中沢新一が無茶苦茶!なのは、無差別大量虐殺テロを肯定しつつ、
平和憲法世界遺産にしたい♪なんて本を、有名人(爆笑問題の太田)と出版していること。
ブラックジョークのつもりでしょうかー(呆)
憲法九条を世界遺産に (集英社新書)


カルトのテロを認めたまま、オウムに絶大な影響力を持っていた自分の総括すらせず、
戦争反対!なんてフザケタ本を書く中沢新一の目指す平和って、どんな平和でしょうか。
無差別テロで「1万、2万」の一般ピーポー日本人が殺される理不尽すら受け入れる慈悲の心……ってこと?
特定アジアの船や潜水艦が、領海を侵犯しまくっても見過ごし、
拉致されたり、麻薬やニセ札をバラ撒かれたり、
ミサイルや核で威嚇されながら、お金を巻き上げられて、自国の安全保障を犠牲にするような……平和?


平和だの、憲法だのを啓蒙できる資格が、中沢新一にあるとは思えない。
オウムの麻原もそうだけど、心の底から、中沢新一って、一体………何なの?って思う。
インドかどっかで修行して達観した!ってなると、
戦後の日本や、自分以外の無知蒙昧一般ピーポー日本人なんか、み〜んな滅んでしまえ〜♪的願望でも湧くのだろうか。


大バッシングを受け、大学をクビになり、メディアからも干された島田裕巳ほど、
世間から批判を受けなかった中沢新一は、未だに大学教授の座に就いている。
最近では、「護憲の旗手」としても、活動中。
オウム事件について無言のまま、憲法について、平和について、啓蒙できるつもりらしい。
無差別テロを容認しながら、平和♪を語れるなんて、日本の左翼系ならではの特殊性だと思う。


■当時、大バッシングで人身御供にされた島田裕巳による、中沢新一批判本。(もう少し早く書けばよかったのに。。)
中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて