「撃たれて当然」byみのもんた

昨日の朝だったけど、みのもんたが、
イギリスでテロリストと勘違いされた上に、至近距離で頭を5発、他の部分を3発も撃たれて射殺されたブラジル人のことを、
「英語がわかるのに逃げたんでしょ?改札を飛び越えて逃げたんだから、撃たれたって仕方ない。イギリスの警察は責められませんよねぇー」
と暑苦しくコメントをしていた。
無実の男性が間違われて、至近距離で8発も弾丸を撃ち込まれて死んだのに、
「逃げたんでしょ?それはダメだよねぇー」ってな感じ。
さすが、自分の水道会社の談合を棚に上げて、道路公団の談合を責めるだけある。これが、みのもんたのクオリティだ。

床に取り押さえられた状態で、
抵抗も威嚇もしないどころか、逃げたことを弁解する暇すら与えられず、
即行で8発撃ち込まれた無実のブラジル人は、仕事に遅刻しそうで急いでいただけだった。
まさか自分の外見を「アラブ系」に見間違うバカ警官がいて、テロリスト扱いで即行射殺だなんて思いもしなかっただろう。
みのもんたは、逃げたことだけに問題があると言うけれど、
あのブラジル人がアラブ人に間違われる外見でなく、白人の外見だったらどうなわけ?
白人だったら、長袖を着ていようが、静止を振り切って逃げようが、射殺されなかっただろうに。
そして英国警察は、射殺されたのがブラジル人だったからマチガイを認めたけど、
これが、無実でもイスラム圏の人だったら?果たしてマチガイを認めただろうか???
そんなことを考えると、
濃いみのもんたは、濃い顔を理由に殺されたブラジル人に、もっと同情してもよさそうなのに・・・なんて思う。

ロンドン誤射された男性、出勤途中だった 【日刊スポーツ】

【ロンドン24日=鈴木雅子通信員】
ロンドン同時テロ事件に絡み、ロンドン南部ストックウェル駅で22日、
テロとは無関係に射殺された男性は27歳のブラジル人で、出勤途中だったことが分かった。
同僚らは、男性が当時、仕事に遅れそうだったため急いでいたと証言。
警察官がこれを「逃げた」と勘違いし、誤って射殺したとの見方が広がっている。
家族は「何てひどいことを」と激怒。ブラジルと英国の外交関係に発展する恐れも出てきた。

射殺されたのはブラジル人のジェアンシャルレス・ジメネゼスさん。英南部ブリクストンに住む電気技師で、
約4年前から合法的に英国に滞在、いとこと同居し、英語も堪能だった。

事件当時、ジメネゼスさんは通勤途中だった。
同僚のジェシオ・ダビラさんによると、ジメネゼスさんは22日朝、
ダビラさんと待ち合わせて一緒に、仕事の現場に向かう予定だった。しかし乗る予定のバスが遅れた。
ジメネゼスさんは「待ち合わせに遅れそうだ」と、携帯電話で2回連絡をよこしてきたという。
ジメネゼスさんがストックウェル駅で射殺されたのは、電話の直後だった。

同居しているいとこのペレイラさんは
「警察は、彼が改札を跳び越えたため撃ったと言うが、彼は定期を持っている。警察から逃げる必要もない」と主張。
ジメネゼスさんが、仕事に遅れそうなため急いでいた様子を、警察が「逃げた」と勘違いしたのが原因だと非難した。

ジメネゼスさんは21日に起きた同時テロ後、ダビラさんに
「(テロの標的になった地下鉄やバスなど)公共交通機関は避け、オートバイを買いたい」と話していたという。

ロンドン警視庁は、21日に起きた同時テロに絡んで内偵捜査していた建物から出てきたジメネゼスさんを尾行、
「冬用ジャケットという服装と行動が疑わしかった」との理由で射殺に至ったと説明している。

ブラジルのジメネゼスさんの実家では、祖母のジルダさんが
「気さくでだれとでも仲良くできる子。テロリストに疑われる理由はない。何てひどいことを」と、怒りをあらわにした。
ブラジル外務省は「ブラジル市民が明らかに誤って警官に殺害され、衝撃を受けている」として、英政府に詳しい説明を求める方針。
両国の外交関係に発展する恐れも出てきた。
ジメネゼスさんを至近距離から5発撃った警官は、捜査から外れたが、英国内では非白人系だったり、
リュックサックを背負ったりしているだけでテロ犯とみなされるのでは、との不安が広がっている。

ロンドン警視庁のブレア警視総監はこの日、
テロとは無関係のブラジル人ジメネゼスさんを警官が誤って射殺したことについて、家族への「深い遺憾の意」を表明して謝罪。
しかし、自爆テロ犯の疑いがある人物を射殺してもよいとの指令は撤回していないことを明らかにした。
警視総監は英スカイニューズ・テレビを通じ
「これは悲劇だ。警視庁にすべての責任がある。家族には深い遺憾の意を表する」と述べた。

誤射にかかわった警官については「生命が脅かされている状況で、瞬時に極めて難しい判断を下している」として擁護。
自爆テロ犯の疑いがある人物を射殺する方針は「正しい」とし、「ほかの誰かが撃たれることもあり得る」と説明した。

[2005/7/25/09:14 紙面から]