顔面全体の移植実施へ

顔面全体の移植手術が、英国で許可されるそうです。
既に30人の対象者がいるそうですが、
崩れた顔面は、どんなに技術を駆使しても、元には戻らない場合が多いですから、成功すれば、素晴らしいことです。
色々な病気や事故で、深刻な顔の傷跡に悩む人は、自分の元の顔より、自然な外見を求めていると思うので、
たとえ他人の顔でも、自然に見えるなら、その外見を受け入れるのではないでしょうか。
手術の対象者には決してならないでしょうが、このお方も、このニュースに興味深々だと思います。

http://www.sankei.co.jp/news/061027/kok005.htm

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顔全面移植を許可 英王立病院の倫理委 心理的影響は… 
  
【ロンドン=蔭山実】
顔面の部分移植が進む中で、英国の国家医療制度(NHS)の下で運営されている王立病院の倫理委員会が医師らに
顔全体の移植手術を許可し波紋を広げている。
医師らは対象患者を選定し、1年以内に手術を行う意向という。
ただ、患者には朗報とはいえ、家族も含めて顔が変わることの心理的な影響には課題が残りそうだ。

顔面の部分的な移植手術はすでに実施されており、昨年11月にフランス人女性が手術を受けて論議を呼んだ。
顔全体の移植手術は米国でも検討されているが、英国で実施されれば、世界でも初めてのことになる。

顔全体の移植手術が許可されたのはロンドンのロイヤル・フリー・ホスピタルで、医師の責任者は25日、
顔面全体に傷を負ったことに悩む患者の選定を進めていることを明らかにした。
ただ、BBCテレビによると、現時点では約30人の対象者に打診したものの、確定はしていない。

顔面は臓器移植と同様、亡くなった人から提供されるが、
コンピューターによるシミュレーションでは表情は骨格にも左右されるため、
亡くなった人の顔つきがそのまま移植されることはなく、逆に患者の本来の顔つきに近くなる傾向があるとされる。

顔の移植手術は戦場で大きな傷を負った元兵士らも歓迎している。
だが、顔が手術前と変わることは避けられず、本人に与える精神的な影響が懸念される。
患者の家族にも抵抗感が残るほか、顔を提供することになった人の遺族の思いも問題で、手術後も長期的なケアが必要という。
(10/27 10:35)
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