Sex & Drug & コンサバティブ!

児童虐待・青少年の性的搾取防止法案のリーダー的存在だった、米共和党下院マーク・フォーリー議員が、下院のお手伝いをする16歳の少年に、猥褻なメールを送りつけていたスキャンダルがようやく下火になったら次は、アメリカの保守層の牙城とも云われる、キリスト教右派福音派の理事長に、ホモ買春&覚醒剤スキャンダルが発覚しました。

信者が3000万人もいる福音派系教会のトップであり、妻と5人の子持ち(!)である、テッド・ハガード理事長(50歳)は、教会では中絶反対やアンチゲイを叫びながらも、その裏で、インターネット広告に載っていたマイク・ジョーンズという49歳(!)のプロ売春夫を買っていたのです。これだけでもビックリなのに、毎回、覚醒剤を使ってセックスしていたらしく、アートという偽名を使って「100ドルか200ドルのクスリが欲しい」なんてボイスメールまで残していましたから、「そんな売春夫知らん!」と、言い逃れできない証拠がてんこ盛り。バレることは想定外だったのでしょう。

仕方なく男性と会ったことを認めたハガード牧師は、「私は妻を裏切らない男」とか、「マッサージだけ、受けた」だの、「覚醒剤に興味があって買ったが、捨てた」なんて、嘘バレバレの抗弁を試みます。しかし、「覚醒剤プリーズ!」のボイスメールの存在は如何ともし難く、虚しい嘘の上塗りにしかなりません。

売春夫のマイク・ジョーンズさんは、次々とメディアに登場し、「ここ3年間、毎月オレを買ってくれた」とか、牧師が「大学生の男の子たち6人と一緒にセックスするのが夢♪」と、云ってた!なんて、超恥ずかしいピロートークまで暴露。自分の顧客が、アンチゲイを叫ぶ福音派の大物説教師だと知り、義憤にかられて告発したのだそうですが、中間選挙目前であることを考えると、バックに民主党がついているのは間違いないと思われます。

結局、ハガード牧師は、自らが設立した教会からクビを言い渡されてしまいました。信者も何を信じていいのかわからないことでしょう。。。

それにしても、日頃、過激な性表現の映画や音楽に苦言を呈し、姦淫、婚前交渉もってのほか、中絶反対、アンチゲイで同性結婚についても政治的に圧力をかけているキリスト教右派福音派の代表であり指導者が、宗教的にも社会的にも政治的にも、死に値する背徳行為(ホモ買春&覚醒剤)をする心理ってどこからくるのでしょう。宗教家として大成功した人物が、なぜ?

キリスト教右派特有の、物事をなんでも二極化する傾向が強すぎるあまり、強迫的な理想像に固執し過ぎて疲れ果て、善悪、天使と悪魔、栄光と破滅、天国か地獄か??の分かれ道で、つい……魔が差して破滅の道を選ぶのかも知れませんが、ワタシが考えるにハガード牧師は本来バリバリの男好きのゲイだったのに、それ長年偽装していただけ、のように思えます。

本来の自分が求めるモノを否定する余り、宗教に走って偉くなりすぎてしまった不幸というか……。ずっと、真の自己を必死に封じてきた結果が、このスキャンダルなら、ものすごく可哀想な人のようにも………思えます。
■テッド・ハガード牧師(50歳)
          
■自称49歳現役売春夫マイク・ジョーンズ氏(インタネット広告の写真。実物はもう少し…老け気味)

http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200611050016.html

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キリスト教保守派団体の理事長が辞任 同性愛問題で
2006.11.05
Web posted at:  20:24  JST
- CNN/AP

米コロラド州コロラドスプリングス──
米キリスト教保守派団体「全米福音協会」(会員3000万人)を20年余り前に創立したテッド・ハガード理事長(50)が4日、
同性愛の不適切行為があったとの指摘を受けて辞任した。 


デンバー在住の男性マイク・ジョーンズ氏は、ハガード理事長から金を受け取り、3年以上関係を持っていたと主張。
同理事長は当初ジョーンズ氏を知らないと主張していたが、3日にCNN系列局KUSAに対し、
ジョーンズ氏からマッサージを受けたことや、覚せい剤を購入したことを認めた。
ただ、同氏と性的関係にあったことは否定し、覚せい剤についても使用せず捨てたと述べた。 


ハガード理事長は、「ニュー・ライフ・チャーチ」(同1万4000人)の牧師も一時的に退く意向を表明。
しかし同教会は独自の調査と同理事長の書簡を基に、不適切行為があったことは疑いないと判断し、同理事長の復職を認めず、
規則に従って新たな牧師を選ぶべきだとの見解を表明した。この件は同理事長夫妻に伝達され、同理事長は合意したという。 


米誌タイムは、ハガード理事長がホワイトハウスに近く、
米政権幹部とキリスト教保守派の有力者との会合に定期的に出席していると伝えた。
ただ、ホワイトハウスは同理事長の影響力は小さく、会合への出席回数も1─2度だとしている。
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