弱肉強食 三井住友銀行の「キャップ」

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/05-08/050811takenaka-usotouben.htm

日本のメディアは完全無視だけど、
ゼーリック国務副長官(元通商代表)が郵政民営化担当大臣の竹中平蔵へ、
郵政民営化をする為に、私の助けが必要ならなんでもする♪」なんて書いた手紙について、民主党の議員が、竹中本人に質問をしたらしい。
すご〜い大ニュースだと思うけれど、全然、話題にならない。


要するに、日本の郵貯アメリカ(というより世界市場)へガバッと開かれて、
何の保証もなく、350兆円がこの先どこでどーなるかわからないけど、
とりあえず、民営化しちゃえば、それで日本人は大喜びだろうから、それでいーじゃん♪ってな、アバウトな民営化で、
民営化なら何でもOK!!投票しろよ〜!と、小泉は言って選挙に勝つつもりだし、
日本の小泉支持の大多数も、それでいい〜のだ!って感じなんだろうけど・・・
そんなに気前よく日本の最後の資産を開放しちゃって、大丈夫なんだろうか。
郵貯の350兆円がどうなるのか、誰も心配しないのがスゴイと思う。



こんなことを言うと、アメリカかぶれの賢いつもりな人は、
ダメですねぇ〜外資のハゲタカにとられてしまうなんて心配はナンセンス!
郵貯のお金を民間で運用することで、地方の景気がよくなって、年金も、日本の問題は全部問題解決!!
日本の一般ピーポーの皆さんが、お金を借り易くなる為にも、郵政民営化は断行すべきだっ!〜みたいなことを言う。


だけど、今だって銀行は金がジャブジャブ余ってるのに、零細・中小企業へはお金貸してくれないしー、地方は景気悪いままだしー
結局、「勝ち組」って言われる人や、たんまりお金を持ってる人に、お金は流れて、
お金に困っている零細・中小企業なんかは、なかなか貸して貰えない。


それどころか、運良くお金を貸してもらったら、
その弱味に漬け込まれて、絶対に儲かるハズのない設定になっている「デリバティブ商品」を無理矢理買わされるハメになる。
うちは零細企業をしているけれど、借金している三井住友銀行の担当者が、
絶対に儲からない「キャップ」というデリバティブ商品を勧めてきて、断れない状態になり、買ってしまった。(買わされてしまったのだっ!)


その、三井住友銀行の「キャップ」というデリバティブ商品は、説明を読めば儲からないことがすぐに判る。
日本の金利が、短気間に4%上がらないと儲からない「商品」だから、儲かるなんて最初からアリエナイ設定なのだ。
こんなの、まだ宝くじのほうが夢や希望があるじゃないかっ!と、怒り出してしまうほど旨みの無い「商品」なのだが、
この屑商品を売りつけて儲ける魂胆の厭らしい銀行は、
最初から儲からないことが、アカラサマなほどに明らかな「キャップ」を、
断れない立場の零細・中小企業に買わせるために、わざわざ商品化したのだろう。
それぐらい、この「キャップ」というデリバティブ商品は、買う側をバカにしている。
銀行は、借金を受けつけてやったら、屑を売ってもいい権利があるとでも思うらしい。
       

絶対に儲からない設定のデリバティブ商品「キャップ」の説明HP
     ↓
http://www.smbc.co.jp/hojin/derivatives/riskhedge/



上の説明を少し読めば、私のような経済にド素人なバカでも、絶対にどんなことがあっても、儲からないことがわかる「キャップ」だけど、
三井住友銀行はあたかも、「買うか、買わないかは、貴方の自由な選択です♪」としている。
選択の自由が事実なら、うちの父もあんな屑金融商品を買わずに済んだけど、
実情はまるで違うから、まるで詐欺にあったような気分になる。
ノルマに追われた担当者は、「キャップ」が儲からないことを承知して勧めてくる。
借金の弱味を握られて状況で、買ってくれと言われたら、断れないのを知った上で、
ヘッジのリスクは自己責任だから、後はどうなろうが知らねぇよ〜☆ってことだ。
儲からないのがバレバレの商品を、借金を背負う貧乏会社に買わせて儲けよう♪なんて、誰が考えたのか知らないけど、
どうせなら、金の余ってるホリエモンとか、勝ち組企業でブイブイしているのに買わせればいいだろうにっ。(買わないだろうけどさっ)


金利が短期間で4%上がらないと儲からないデリバティブリスクヘッジを、

借金でヒィーヒィー言ってる零細企業に勧めて無理に買わせるのが、市場原理なのかよ。

三井住友銀行は、弱い者虐めで儲ける為に、デリバティブ商品を利用しているとしか思えない。

短期間で金利が4%上がる可能性は、宝くじより低いことを承知で買う側の思いなんか、
三井住友銀行には、どーでもいいのだろうけど、

多重債務者に無理に借りさせて儲けるヤミ金と、三井住友銀行の「キャップ」商法の論理は同じだから、すご〜く腹立たしい。
こんな儲け方を考えつくような奴は、ロクな死に方しないだろうと、願いたい。
でも、この先の日本じゃ、こんな儲け方をする奴が、尊ばれて出世するのだろう。

銀行がヤミ金と同じ論理で金儲けするのが、マトモな市場原理かどうか知らないけどー(恨)
「弱肉強食」で、銀行が詐欺のような商品を売りつけるのが「市場原理」なら、なんだかウンザリ。。