薔薇族復活!!

http://www.zakzak.co.jp/gei/2005_02/g2005022601.html

再び咲く“薔薇”族…昨秋廃刊も4月に復刊!  ゲイの老舗雑誌、目玉に美輪明宏さんの対談 

日本のゲイ専門誌の草分けで、昨年秋に廃刊になった「薔薇(ばら)族」が4月に復刊する。
インターネットの普及などに伴う部数減少で33年間の歴史にいったんピリオドを打ったが、
ゲイの「メッカ」である東京・上野の出版社「メディアソフト」が新たな版元になって再スタートを切る。
廃刊前と同様、伊藤文学さん(72)が編集長となって、老舗雑誌を蘇らせる。

伊藤さんによると、復刊号は4月21日発売の6月号。
伊藤さんと、創刊時からの愛読者だった歌手・美輪明宏さんの対談を目玉に、
男性モデルのヌード写真、漫画、エッセーなども多く掲載し、3万部を発売する。

復刊について、伊藤さんは「どうしても実現したかった。本当にうれしい」と喜ぶ。
美輪さんとの対談は2時間にも及び、少年愛から現代社会のさまざまなテーマについて語り合ったという。

「薔薇族」は昭和46年7月、伊藤さんが経営する東京・世田谷の出版社「第二書房」が創刊した。
読者が交際相手や友人を募集する「文通欄」、美少年モデルのヌード写真などを掲載し、大きな話題を集めた。

文化人のファンも多く、美輪さんは伊藤さんの自宅にロールスロイスで乗りつけて創刊号を買いに訪れたほど。
創刊7年目には、作家の寺山修司さん(故人)も寄稿した。

昭和60年代にはエイズ防止キャンペーンも展開し、創刊時は1万部だった部数は平成に入って3倍に膨らんだが、
インターネットの普及で部数は3000部にまで激減。
昨年9月20日発売の382号を最後に廃刊した。

だが、ゲイの代名詞にまでなった老舗ブランドが放っておかれるはずがなかった。

廃刊から約1カ月後、「薔薇族」は、
大手探偵社「ガルエージェンシー」(東京)の「裏探偵ファイル」というサイトで、
伊藤さんの了承を得て、「ネットで薔薇族」として復活(今月中旬に終了)。
雑誌本体についても、ポルノから心理学まで幅広いテーマの書籍などを手がけている
「英和出版社」の子会社「メディアソフト」が新たな発行元に名乗り出た。

もともと読者層が限られているうえ、
「さぶ」や「アドン」といった「薔薇族」以外の老舗雑誌もすでに廃刊するなど厳しい状況が続くゲイ雑誌業界。
そこにあえて挑戦する理由について、メディアソフト広報部は
「現代のニーズに合わせてリニューアルすれば、ゲイ読者はもちろん一般読者も獲得できる」と話す。

編集拠点を置く上野は新宿2丁目ほど派手ではないが、
都内唯一のゲイポルノ映画館「世界傑作劇場」や100軒近いゲイバーがあり、たくさんの女装愛好者も集まるゲイの「メッカ」。
伊藤さんは「中年以上の年齢層のゲイがたくさん集まっている。そうしたゲイスポットもたくさん紹介していきたい」と話す。

復刊にあわせ、雑誌だけではなくネット媒体も活用していくといい、
伊藤さんは「オタク世代も取り込んでいきたい」とかなり意欲的。
同時に、廃刊になる数年前から表紙のレイアウトを担当していたイラストレーターの宇野亜喜良さんなど、
これまでの作家陣にも雑誌作りに加わってもらう計画で、旧来の持ち味も生かしていくという。

自身はゲイではない伊藤さんが「薔薇族」を創刊したのは、昭和41年に出版した自慰の指南書への反響に、
ゲイであることを打ち明けられずに悩む読者の声が少なくなかったのがきっかけだった。

「現在もほとんどのゲイが隠れて苦しんでいる。1人でも2人でも気持ちを楽にさせてあげたい」。
伊藤さんは、雑誌づくりにこめた変わらない思いをこう話している。

ZAKZAK 2005/02/26

中学生の頃、初めて「薔薇族」を読んだ時のカルチャーショックは、未だに忘れられない。
女の子のヤオイ妄想を、「さぶ」ほど壊さないゲイ雑誌だったと思う。


出版業界は不振だというけれど、「さぶ」や「アドン」が廃刊されていたことは知らなかった。
やっぱ、本屋さんで買うより、ネットで情報集めるほうが楽だし、恥ずかしくないもんな。


知らなかったけど、薔薇族編集長の伊藤さんがゲイでないのに、日本で初のゲイ雑誌を創刊したことには驚いた。
ゲイじゃない男性が、先駆者になるなんて不思議だけど、
昔は同性愛者であることを公言できない人が、それだけ多かったということなのだろう。


私の知ってるゲイの人は、
会社のPCで自ら主催のゲイのエッチ系サイトを更新していることがバレて、退社後ゲイバーをしている。
断っておくが、ゲイがばれたからクビになったのではなく(既にゲイであることは有名だった)、
会社のPCでエッチなサイトを主催していたことが、倫理的に問題になったのだ。