また毒入りSUSHI?

英国に政治亡命し、プーチンに鋭い批判を続けていた元中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏が、今月1日にイタリアから来た情報提供者とロンドンのスシ・バーで食事をした後、猛毒のタリウム中毒になり入院し、現在、重体の状態であることが、海外メディアで大騒ぎされています。

下の写真ではとてもハンサムなリトビネンコ氏ですが、今では髪が全部抜け落ち、咽喉が腫れ上がり、末期の癌患者のような状態らしいです。。(怖)
タリウム中毒(?)のアレクサンドル・リトビネンコ氏

ところで、この暗殺未遂疑惑を海外メディアでは、「また、スシに毒がっ!」という取り沙汰のされ方をしています。なぜ、また!!なのかと云えば………

2004年のオレンジ革命ウクライナ初の民主的な大統領になったヴィクトル・ユーシェンコ氏も、選挙活動中、「毒入りのスシ」で倒れ、顔が腫瘍でボコボコに変形してしまった!!と、されているからです。今でも欧米メディアでは、「ダイオキシン入りの毒スシ」で、ユーシェンコ氏は死に掛け、ハンサムな顔が台無しになった。と、されています。

でも、「政府に毒を盛られた!」は、あくまでもユーシェンコ氏本人の主張でしかなく、客観的・科学的に毒を盛られたことを、証明されたわけではありません。専門家の一部には、ユーシェンコ氏の症状は、「どうみても、ダイオキシンでない」と云われ、「毒殺」の真偽は定かではないのが実情。ウィーンで彼の治療を受持った医師は、当初「毒を盛られた形跡はなし」でしたが、後に「生物兵器の専門家の調査が必要」と、微妙に決断を避ける診断に変化したので、未だに、毒が何か?は、藪の中なのです。(不思議ですね)

ダイオキシン入りのスシ」「タリウム入りのスシ」が、もし事実だったら、プーチンクレムリンに都合の悪い人間を「スシで毒殺!!」指令で暗殺していることになります。KGB暗殺トレンドが「毒スシ」なんて、冷戦終結ならでは〜☆ですが、お寿司が大好きな日本人にはちょっと迷惑な話ですー

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20061119i512.htm?from=main5

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
プーチン政権批判の亡命ロシア人毒殺未遂、英国で捜査

【ロンドン=本間圭一】英メディアは19日、ロンドン警視庁が、
プーチン大統領を批判するロンドン在住の露連邦保安局(FSB)元中佐への毒殺未遂事件の捜査に着手したと一斉に伝えた。

先月モスクワで起こったロシア人女性記者殺害事件に関連する可能性があるという。
報道によると、元中佐は、アレクサンドル・リトビネンコ氏。
今月1日、イタリアの情報提供者とロンドン市内のレストランで接触し、
プーチン大統領のチェチェン政策を批判した女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさんの殺害に関与した人物のリストを受け取った。

しかし、帰宅後に倒れ、病院で治療を受けたところ、体内から劇物のタリウムが検出された。元中佐は現在も重体。

英メディアは、情報提供者に毒薬に関する知識がないことなどから、
旧ソ連スパイ機関「国家保安委員会」(KGB)の後継機関であるFSBの関係者が、
機密情報に迫るリトビネンコ氏の殺害を企てたとの見方を示している。

リトビネンコ氏は1998年、モスクワで会見し、FSB幹部から要人暗殺を命じられたと爆弾発言し注目を集めたが、
2000年、英国に亡命、プーチン政権の強権体質を批判してきた。

(2006年11月19日20時55分  読売新聞)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆