グレアム・ヤングの「コピーキャット」女子高生

http://www.shizushin.com/local_social/20051101000000000074.htm
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タリウム「薬局で入手」 女子高生日記に記述
 
 
劇物のタリウムを母親に摂取させて殺害しようとしたとして31日、
三島署などに殺人未遂の疑いで逮捕された
伊豆の国市在住の県立高1年の女子生徒(16)の日記に、
タリウムを薬局で購入していた記述があることが1日、同署などの調べで分かった。
ただ、タリウムは18歳未満には販売が禁じられていることなどから、
同署などはインターネットで購入した可能性もあるとみて、
購入先など詳しい入手経路を調べている。
日記にはタリウムの摂取で母親の容体が変化する様子を記していたことも分かった。
女子生徒は調べに対し、肉親との確執をうかがわせる供述をしているという。
調べでは、日記には「薬局で白い粉、タリウムを手に入れた」と書かれていた。
女子生徒の自室からタリウムの粉末のほか、
液体や粉末状の薬物も押収し、同署が鑑定を急いでいる。
取り調べに対し、女子生徒は肉親に対する嫌悪感を示し、取り乱すこともあるという。
県警は女子生徒が飲み物か食べ物にタリウムを混入させ、
複数回にわたって母親に飲ませたとみて調べている。
捜査関係者によると、
「親との確執はあったようだが、恨みを抱き、
犯行の引き金を引くような目立ったトラブルは見当たらない」という。
同署などが詳しい動機を調べている。
女子生徒は毒劇物に強い興味を持ち、高校では化学部に所属していた。
同署はインターネットサイトや毒殺のノウハウが書かれた本、
死体の写真が掲載された本を自宅から押収した。
自室から切断された動物の頭部や内臓なども発見された。
女子生徒は「さまざまな小動物に薬物を投与していた」と話していて、
ネット上に観察経過を書き込んでいたという。
女子生徒は調べに対し時折、意味の分からないことを話すこともあることなどから、
精神鑑定を行うことなども視野に捜査を進める方針。
女子生徒にタリウムを飲まされたとされる母親は、
筋力低下や呼吸障害などの症状で入院し、現在は意識不明。
女子生徒は10月20日、薬物を飲んで自殺を図り、31日まで入院していた。

高校長会見「学問的関心違う」

伊豆の国市在住の県立高校1年の女子生徒が劇物のタリウムで
母親を殺害しようとしたとされる殺人未遂事件で、
女子生徒が通う高校の校長(59)は1日午前記者会見し、
「生徒がこのような事件を起こし、大変戸惑っている。
皆さまにご迷惑をお掛けして申し訳ない」と沈痛な面持ちで述べた。

同校の薬品の管理体制について、
校長は
「校内にもともとタリウムはない。
薬品庫の鍵は化学の担当教諭が持っていて、生徒が開けることは絶対にない」
と安全性を強調し、
学校からの流出の可能性を否定した。
毒劇物は薬品庫の中に2重に鍵を掛けてしまってあり、
事件の前後で薬品の数が減った事実はないという。
逮捕された女子生徒については「過去に問題を起こしたことはない。
家庭について相談を受けたこともなく、普通の家庭だと聞いている」と話す一方、
「学問的な関心として、普通の生徒とは少し違ったところがあった」と言及した。
同校は1日は平常通りの授業を行い、ほかの生徒への対応策として、
放課後のホームルームで各クラスごとに事件について説明する方針。
同校は県内でも屈指の進学校。関係者によると、
女子生徒の成績はトップクラスだったという。

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中学の卒業文集に、尊敬する人はグレアム・ヤングと記していた少女。
グレアム・ヤングに傾倒できる少女が存在しているなんて驚きだ。
だって、彼は有名な毒殺魔だけど、3人しか殺してない。
変な話、連続殺人鬼の中では非常に地味な存在なのだ。
でも地味な割に有名なのは、本人が書き記した本や、映画があるせいだと思う。


そんな地味な存在のグレアム・ヤングと同じように母親に毒をもった少女は、
グレアム・ヤングと同じように、家族に「おかしい」と疑われ、逮捕された。
そして、恐らく、憧れのグレアム・ヤングと同じように、
10代で逮捕された彼女は、
精神異常や精神障害を認められ、精神を病む者専用の少年院に送られる。
グレアム・ヤングが、精神異常者用刑務所に収容されていたとき、
仲間の囚人が理解できない状況下で中毒死したことを彼女が知ってるなら、
(恐らく知っていると私は思うのだけど)
虎視眈々と毒を盛ることに執着している彼女の監視は厳重にしなければならない。
グレアム・ヤングと同じように毒物に魅いられている異常者の彼女は、
捕まることも、想定内・・・という可能性が高いのだ。
恐ろしいけど、彼女の犠牲者はこの先も増える可能性がまだある。
9年間後に釈放されたグレアム・ヤングが、更生せず、
就職先の同僚達に毒を盛り(2人死亡)、観察日記をつけていたように、
数年後に出所した彼女が、就職先の同僚に毒薬を盛る可能性は、非常に高いのだ。
(気が早いけど・・・)


TVでは、少女が母親と自分を同化させ、自傷行為の延長で母親に毒を盛った・・・という、
噴飯モノのセンチメンタルな推理がされているケド、
この異常な毒々少女が自分と同化させているのは、毒殺魔のグレアム・ヤングだ。
ハムスターに毒薬を盛るばかりか、
自室に毒殺した飼い猫の首やウサギやハトのバラバラ遺体を隠している異常者が、
自傷行為の延長で、
2ヶ月以上も母親にタリウム(致死量1g)をチビチビ盛るなんてあるだろうか???
毒々少女にとって、ハムスターと猫と母親の違いなんて無いのだ。
グレアム・ヤングと同じように、周囲の人々を軽蔑し、毒物の力に魅入られているから、
他人に毒を飲ませることで、他人を支配する気分に酔っていたのだ。
ネットで観察日記を公開していたのも、賢い頭で周囲を嘲笑するあまり、
バレないと高をくくっていたのだと思う。


ビクトリア朝時代のウィリアム・パーマーという毒殺魔を尊敬していた
グレアム・ヤングと同じように、
グレアム・ヤングを尊敬する毒々少女が、
グレアム・ヤングと同じ毒を使って、同じように母親に毒を盛り逮捕された。
彼女が、グレアム・ヤングの忠実な「コピーキャット」であることに注目しなければ、
犠牲者はこれから先も増える可能性がある。
自殺や自傷行為の延長で、少女が毒を使ったなどと寝言を言う人は、
グレアム・ヤングの「コピーキャット」の犠牲者がまだ増える可能性に、
恐れを感じないのだろうか?


とにかく、この異常な毒々少女を一般社会に出してはならないし、
TVでタリウムが簡単に購入できることを繊細に報道する必要もないと思う。
静岡の少女の「コピーキャット」が出現したら、シャレにならない。